メトロ乗りつぶしの旅
2008.10.20
乗りつぶし企画も11回目。今日は1号線と4号線の交わる
CANDELARIA(カンデラリア)駅を紹介します。
あんまり鉄道主体の話をしているとアレなので、今日は
ちょっとアートな話を。
この駅と、隣のSAN LAZARO駅の2つは、あまり知られていないの
ですが、フェリックス・キャンデラという建築家の作品になります。
なんか普通の駅なんすけど…。それにキャンデラって、
HP(双曲放物面的)シェルで有名なのに、曲線がないじゃない!?
(キャンデラの特徴はこちら を。)
いえいえ中に入ればわかります。
いたって普通の駅の印象を受けるかもしれませんが、
天井を支える柱に注目して下さい。
かなり複雑な形をしておりますが、これがキャンデラの
得意とする建築表現になります。これははデザイン性
もさることながら、力学的に非常に優れた構造で、
柱や梁が支える力が均等に配分され、軽量で耐久力の
ある、非常に優れたものなのです。
コンピューターの無い時代にいとも簡単に築きあげて
この駅は1号線の駅で、文字通りメキシコシティの
メトロの中でもっとも古い駅のうちのひとつです。
(1969年開通)。もっとも古い駅ということは、
他のメトロと比べてもっとも浅いところを走ることも
同時に意味します。
非常に地盤の弱く、地震の多いメキシコシティですが、
この駅は1985年の大地震にも耐えました。
これ以外の彼の建築もすべて無傷だったそうです。
アヒルなのかというと…、ながくなっちゃいましたので、
いつもの名前の由来は、またの機会にご案内します。
***yuta