乗りつぶし企画も11回目。今日は1号線と4号線の交わる
CANDELARIA(カンデラリア)駅を紹介します。
あんまり鉄道主体の話をしているとアレなので、今日は
ちょっとアートな話を。
この駅と、隣のSAN LAZARO駅の2つは、あまり知られていないの
ですが、フェリックス・キャンデラという建築家の作品になります。
なんか普通の駅なんすけど…。それにキャンデラって、
HP(双曲放物面的)シェルで有名なのに、曲線がないじゃない!?
(キャンデラの特徴はこちら を。)
いえいえ中に入ればわかります。
いたって普通の駅の印象を受けるかもしれませんが、
天井を支える柱に注目して下さい。
かなり複雑な形をしておりますが、これがキャンデラの
得意とする建築表現になります。これははデザイン性
もさることながら、力学的に非常に優れた構造で、
柱や梁が支える力が均等に配分され、軽量で耐久力の
ある、非常に優れたものなのです。
コンピューターの無い時代にいとも簡単に築きあげて
この駅は1号線の駅で、文字通りメキシコシティの
メトロの中でもっとも古い駅のうちのひとつです。
(1969年開通)。もっとも古い駅ということは、
他のメトロと比べてもっとも浅いところを走ることも
同時に意味します。
非常に地盤の弱く、地震の多いメキシコシティですが、
この駅は1985年の大地震にも耐えました。
これ以外の彼の建築もすべて無傷だったそうです。
アヒルなのかというと…、ながくなっちゃいましたので、
いつもの名前の由来は、またの機会にご案内します。
***yuta