メキシコシティのバラガン建築は、現在も使用している個人邸宅が多く、
一般には公開されていない、内部は見れないところが非常に多くあります。
同様にグアダラハラに関しても、残念ながら内部を見学できる建築物は
非常に限られています。
今回ご紹介する、クリスト邸
こちらは内部も見学できる貴重な建築物となります
というのもクリスト邸は、現在は個人邸宅として使われてはおらず、
『ハリスコ州建築学校』 として利用されているので、
『お願い、見せて』 と懇願すると一部分だけ開放してくれます
入り口はとてもかわいらしい造り、メキシコシティの地味な外観とはだいぶ
異なります。
階段にはプエブラの名産、タラベラ焼きのタイルが施されています
1929年に建てられたということで、前回ご紹介した
ゴンザレス・ルナ邸とほぼ同時期に造られています。
現在は建築学校の教室や会議室などに使用されているそうです。
非常に天井が高い造りとなっています。
そしてこの部屋でとても印象的なのが、ところどころ使われている『赤』
梁の部分や窓の部分が色鮮やかな赤で塗られています。
白壁だけに余計際立ちますね
そしてアーチ型の枠に型板ガラスの黄色く丸く塗った窓
バラガン得意の手法がこのクリスト邸からも垣間見れますが、
それでもやっぱりグアダラハラ時代の独特なスタイルとなっています。
また、これもバラガンのスタイルの大きな特徴となりますが、
かなり広い敷地らしいのですが、残念ながら見学させてくれるお部屋は
この部屋のみとなっています
それでもバラガン建築で内部撮影を許可してくれる、
非常に貴重でありがたい場所でもあります
ゴンザレス・ルナ邸からも歩いて10分弱ほどで到着できます
グアダラハラのバラガン建築、まだまだ続く
***MAFU