今回紹介するのはナヤリ州(NAYARIT)です。
ナヤリ州は、ヌエボバジャルタという新興リゾートこそ抱えて
いるものの、まだまだその名は、日本人には決して有名とは
言い難い存在です。
やはりメキシコシティから遠い、日本のガイドブックにも
ほとんど掲載されていないというのがその理由かもしれません。
今回の旅行の目的は、メスカルティタン島(ISLA DE
MEXCALTITAN)へ行くのが目的でしたが、それ以外の
ナヤリの素晴らしさに心から魅せられた旅となりました。
そんなナヤリの素晴らしさを少しでも紹介できればと思います。
さて、メスカルティタン。
PUEBLO MAGICO(魔法の村)にも登録されているこの島。
(航空写真でもないかぎり前景を写すことはできないので
ポストカードで代用してます)
湖の上に浮かぶ小さな島ですが、この島からアステカ人が
テノチティトゥラン(現在のメキシコシティ)へ向けて出発した
というお話があります。言わば、メキシコ人の故郷といっても
過言ではないかもしれません。このお話は後日させていただき
ますね。
さて、ナヤリ州を観光するのに、拠点となる街は州都テピックです。
テピックまではメキシコシティからも飛行機が飛んでいるの
ですが、小型機中心なのでそれなりの値段がします。
私は財布と相談しましたが、今回はバスで行くことにしました。
仕事を終え、北バスターミナルへ。ここからテピックまでは
ETN社、OMNIBUS DE MEXICO社、TAP社、ELITE社など
複数のバスがでています。
いずれもテピックが終点ではないので注意してください。
長距離のものになると、ティファナまで行くものもあります。
今回はTAP社を選択しました。途中テポソトランやサポパン
などを経由し、到着したのが午前4時30分。
ここから更に、SANTIAGO DE IXCUINTLA(サンティアゴ・デ
イスクイントゥラ)という街まで2等バスか、コンビという乗り合い
バスに乗ります。
まだ夜明け前だったので、2等バスに乗りました。
ナヤリ州は暖かいところですが、場所によっては朝晩、
ものすごく冷え込みます。バスの乗客はみなさん半そで。
しかしその姿を見ると、昼は確実に暑くなるのだなという
確信につながり、ほっとしました。
テピックからサンティアゴまではおよそ1時間。
到着したときには、太陽が昇りかけてました。
しかし、まだまだ道のりは長いです。
島へのボートが出発するラ・バタンガまでは、コンビ、
またはタクシーに乗る必要があります。
この時間はタクシーしかなく、しょうがなくタクシーにのり、
船乗り場へ向かいます。
タクシーに乗ること約30分。船乗り場の看板が見えてきます。
ここから船にのって、初めてメスカルティタンへたどり着けるのです。
島へは橋もないので、この船が外との唯一の移動手段になります。
朝も早いのに、船の操縦主のおっちゃんが焚き火をしながら
たむろしてました。
チャーターと相乗りの2通りあるのですが、周りには誰も
いなく、チャーターをしないといけませんでした。
それでも70ペソ(相乗りだと10ペソ)。