サンクリストバル・デ・ラスカサス の周辺には、昔ながらの生活を
守り続けている先住民村が多く点在しています。
今回はその中でも有名な先住民村、
San Juan Chamula (サンフアン・チャムラ)
をご紹介します。
サンクリストバル・デ・ラスカサスから約10kmのところに位置しています。
もちろん個人で訪れることもできますが、
写真撮影に不信感を持っていたり、自分たちの伝統や習慣に
誇りを持っていたりするので
できれば彼らのことを十分把握、理解しているガイドと一緒に
ツアーで参加して訪れることをオススメします。
もしツアーに参加するなら、是非こちらのツアーへ
車で廻るツアーもありますが、せっかくなら大自然を馬で颯爽と
メキシコでは様々な観光地で馬に乗って行くツアーはあります。
普通は誰かが馬を引いてくれて乗馬というパターンが多いのですが
このツアーは誰も馬を引いてくれないので、
すべて自分の力でに馬を操らなければなりません。
サンクリストバル・デ・ラスカサスからサンフアン・チャムラまでの道は
片道約1時間30分かけてサンフアン・チャムラ村到着
日曜市がとても有名ですが、平日も村の中心では市が開かれ
写真撮影は必ず許可をとってから行なって下さい。
外観はシンプルな教会ですが、
内部は非常に独特な空間となっています(写真撮影が禁止)
一般の教会に見られる
腰をかけたり、祈りを捧げるための長イスは一切なく
そして教会に重要な祭壇もありません。
床には松の葉が敷き詰められていて、
様々な大きさ、色のロウソクが無数ある中で
村人たちは膝をついて祈りを捧げています。
時には祈祷師のような人もいたり、
時には生贄(鶏などの)を捧げていたり、
一応キリストカトリックの教会となっていますが
間違いなく祖先からの伝承宗教がキリスト教と混在している
本当の特有の、異様な雰囲気を醸し出している神秘的な教会
約1時間の村の散策後、
帰りも約1時間半かけてサンクリストバル・デ・ラスカサスへ
お馬さんも疲れたのでちょっと一休み
サンクリストバル・デ・ラスカサス近郊には
シナンカンタン村、テネハパ村、アマテナンゴ村など
他にもたくさんの先住民村が点在しています。
メキシコは世界でも指折りの貧富の差が激しい国として有名です。
お金持ちは僕らが想像できないぐらいのお金をもっていて、
逆に貧しい方々は本当に苦しい生活を強いられています。
その貧民層を圧倒的に締めているのが先住民。
けれど彼らは苦しい生活の中でも
自分たちの伝統的な習慣、文化、生活に誇りを持ち
そして守ってきています。
遺跡やコロニアル都市、大自然とはまた異なる、
もう一つのメキシコの大切な顔がそこには存在しているのです。
***MAFU