アート:建築 2009.01.05


明けました!

タテブロです。

いやぁ気がつけば年が変わってました~。


New Year's Resolutionはタテブロを10まで伸ばす! に決定ですね~。

頑張ります!


さて、そんなこんなで、久々のそして2009年最初のタテブロ、ネタは私のライフワーク〝橋〟!

世界に4つだけ橋の端から端までお店がある橋があります、というのはタテブロ① でも書きました。もう1年も前の話なので覚えてない方、読んだこと無い方が多数でしょうが・・・。


そもそも何故橋の上にお店がある必要があるのか?

昔、ヨーロッパではそのような橋が多かったようです。

技術的な問題から橋の数が多くなかったため、交通の要所の意味合いが現在より必然的に強くなりました。要するに、川に唯一の橋を通らざるを得ない状況が出来やすかったのです。

交通量が多い、ということはビジネスチャンスが生まれやすい!だからお店をつくっちゃおう!ということになりやすかったわけです。

更に精肉店などはそのまま川に血を捨てることなどもメリットにしていたようですし、国によっては地税を払わなくてすむので利益が出しやすいというのもかなり納得できる理由です。


そんな隆盛を誇ったお店がある橋も、今では世界に4つを残すのみなりました。1つは有名なフィレンツェのベッキオ橋。ヴェニスのリアルト橋。そして今回紹介させて頂くイギリスはバースにあるパルトニー・ブリッジです。



H.I.S.ロンドン雑学講座-パルトニー1

エレファント・・・いやエレガントです。

もうひとつは・・・すみません、未だにわかりません。湖水地方にブリッジハウスという橋の上に家がある橋があります。

現在はナショナルトラストの管理下におかれ、ショップが入っているのですが、イギリスで最も小さい家とも言われています。これがそうではないのかなぁと個人的には思っているのですが 明確に記したものを見たことがありません。 http://www.visitcumbria.com/amb/bridghse.htm

どなたかご存知の方、お教え下さいませ~。


すみません、前置きが長くなりました・・・。このパルトニー橋、1773年に完成。

そして栄えあるListed Buildings Grade I に 登録されています。

バースの中心部からエイヴォン川を隔てたバースウィック地区の不動産業者が船に代わり橋を架けることでバースウィック地区をバース旧市街のベッドタウンにしてしまおうという野心を持ちます。 早い話、大儲けしようと思うわけですね。


そして話を持ちかけたのがスコットランド人建築家のジェームスとロバートのアダム兄弟。特にロバート・アダムは新古典主義建築の第一人者として後にアダム・スタイルと呼ばれるものを確立した人でジョージ3世の時代には33才の若さで王室指定建築家を務めました。

イタリア留学経験もありベッキオ橋とリアルト橋を見たことがある彼のデザインはリアルト橋のデザインとして採用されなかったアンドレア・パラディオという人のデザインに近かったようです。


1799年と1800年に洪水で橋の北側が破壊されましたが、例の不動産業者の生き残り、John Pinch という人によって修復作業は無事進められました。ただオリジナルよりもややおとなしいデザインになって しまったようです。

その後、何度かの修復を経て現在に至りますが、その表の優雅なファサードと打って変わって、とても手抜きな後姿を評して、〝顔は洗ったけど、お尻を拭き忘れた老女〟をイメージしてデザイン してある、と揶揄されることもあるようです。



H.I.S.ロンドン雑学講座-パルトニー橋7
橋の袂にあるカフェ


H.I.S.ロンドン雑学講座-パルトニー橋5
Pultney Bridgeの表示


H.I.S.ロンドン雑学講座-パルトニー橋4
現在の橋の上。気にしなければ普通の道路としか思えません。

ここが橋の上と気づかない人もいるはず。


H.I.S.ロンドン雑学講座-パルトニー橋1
そして〝お尻を拭き忘れた・・・〟と評される後姿。


このバースという街、実は湯の町、大分県別府市と姉妹都市なんですね。

そして英語のbathの語源になったという都市伝説がありますが、実は逆で温泉が出るからbathが地名になったらしいです。

 

 

パルトニー・ブリッジをはじめ、ジョージアンスタイルの素敵な建物が並ぶ街並みはとても美しく世界遺産にも登録されています。見所満載、ロンドンとは違った雰囲気を味わえるバースに是非足を運んで見てください!

 

 


そんなバースに超お得に行けるチャ~ンス!


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