今回はミュージカル
『peter pan』を見に行きました
central lineのwhite city stasion から徒歩5分ほどのTroubadour white city Theatreというところで行われていました。受付にいた方々はとても陽気な方で、チケットを受け取るのもとてもスムーズでした。
まず印象的だったのは日本の映画館と同じように、食べ物や飲み物が持ち込み可能だったことです入り口の近くにもスナックやドリンクを販売していたのでそちらでも購入する事ができます。公演が7時30分でちょうど夕食の時間なので、軽く飲食ができるのは嬉しいですよね
しかし、公演中はスナックの袋の音や食べている音は周りに響くので注意が必要です!
公演を実際に見た印象として、表現の仕方がかなり面白かったです
まず、私たちがアニメで見てきた『ピーターパン』のイメージとは真逆のものでした。
アニメに登場するティンカーベルは小さくて可愛らしいメージでしたが、このミュージカルではそのイメージが覆されます。なので登場シーンでは観客全員が驚きに包まれていました。
他にも様々な役者が我々の想像を超えていました。日本のミュージカルでは出来ない、多種多彩な表現ができるのはイギリスならではなのだと感じました
また、日本で黒子といわれるアシスタント側の人は、基本的に目立たないよう黒色の衣装を着ていると思います。
しかし、今回のミュージカルでは、彼らを隠すわけではなく役者と一緒になってパジャマのようなラフな格好をしていました。なので、劇中に彼らがどのような動きをしているのかが一目で分かります。役者が宙に浮く場面でもアシスタントは重要な動きをしているので、ときどき視点がそちらに向いてしまいます
このとうに、アシスタントの人が表に出て、舞台の流れを観客に見せるのも演出の一つなのだと感じました。
そして、ミュージカルの中でミュージシャンは端の方でスーツを着ながら演奏しているのが、私のイメージでした。
しかしこの劇のネバーランドの世界では、ミュージシャンも子供たちの輪に入り、表情を作りながら演奏し一緒に演じていました。そのため、音楽と劇に一体感があったように感じます。
アシスタントの方のようにミュージシャンの方の動きにも注目してみてみるのも面白いです
他にも、小道具をよく見てみると手作り感があるように見えて、細部にまで凝っていました。フック船長が苦手なワニが登場するシーンでは、リアルに再現されたワニではなく鉄のような板をワニに見立てて、目の部分をライトで表現していました。それを数人の人が持ちながら動きをつけていました。
このような演出もしっかりと味が出ていて、どこに視点を置いても飽きる事がありませんでした。
また、狼の登場するシーンでは狼と認識してできるのは、頭の被り物のみでした。しかし、骨折した時などに使う杖を狼の脚に見立てて4本足を表現していました。このような、日常で使っているものをミュージカルの中で表現できるのは面白いと感じました。
今回のミュージカルを見た中で、役者とミュージシャン、アシスタントの方全員で演じているようで、一体感を感じる事が出来ました。また物語の内容にそりながらも、キャラクターと役者の印象が全く違ったり、装飾品や生き物が面白く表現されていて、様々な面で覆される作品でした
A
こんにちは☺
今回はミュージカル「ピーターパン」についてご紹介致します!
観劇前、私はロンドンでのミュージカルは初めての観劇でしたので、ワクワクしながら会場へ向かいました。
劇場へ到着し、席について1番最初に驚いたことがありますそれはシアター内で飲食が可能ということです。
日本でミュージカルといえば少し敷居が高いイメージを抱いています。
しかし、ロンドンにおけるミュージカルは家族や恋人、友人と楽しい時間を過ごす、いわばレジャーの一環であると感じました☆
次に演目「ピーターパン」についての感想をお伝え致します。
私が日本で観劇していたものはピーターパンを女性が演じており、その他のキャラクターはアニメーション同様忠実に再現されていました。
一方、今回観劇したものはピーターパンをアニメーション同様男性が演じられており、その他のキャラクターは男女混合で、その枠は年齢をも超えていました。
しかし創り出される世界観は素晴らしいもので引き込まれてしまいました
例えばフック船長、こちらは女性が演じられており、彼女が身にまとっている衣装は可愛らしい中にも海賊というダークなものを感じられる雰囲気で見ているだけでウキウキしました。また、演技の中にもカッコよさとセクシーさを感じ、女性ならではの船長を見ることができました。
他のキャラクターも私たちが知っているものと全く異なり新鮮さを感じながらも創造性をお楽しみ頂けます!
各キャラクターは表現力豊かでたくさん笑いました!!
次にキャラクター以外で舞台を創り上げているものについてお伝え致します。
ピーターパンといえば空を飛びます。
もちろんロンドンで上演されている「ピーターパン」も飛びます。
ですがここで驚いたことがありましたそれはキャラクターが舞台袖の方の全身によって羽ばたかされているということです。
これから「ピーターパン」を観劇される方には中心舞台だけでなく、是非舞台袖で活躍する方をご覧頂きたいです。
圧巻であり、人々が舞台を創り上げる素晴らしさを目にすることができます。
また、シーンの雰囲気作りに多くの方が小道具を用いている点が、デジタルでは表現できない、人の力だから出せる味を感じながらも幻想的な空間となっており感動しました。
観劇後はしばらく余韻に浸ってしまいました☺童心を思い出したとともに、前向きな気持ちも得ることができました。
また、今回の経験によりさらにミュージカルに興味を持ち、他の演目も観劇してみたいと思いました。
日本で観劇経験のある方は、あえて同じ演目を観劇し、国による異なるキャラクターや表現方法を比較してみることも1つの楽しみ方としておすすめです☆
最後にMusical「Peter pan」はWHITE CITY THIATREで上演されております!
S
アメリカ同時多発テロのなかで、カナダを舞台にした心温まる実話をミュージカル
【あらすじ】
人口数1万4千人のカナダの小さな田舎町ガンダーに、911の影響でアメリカへ帰る/行けなくなった人々が次々に緊急着陸。
NYにいる息子と連絡がとれないアメリカ人女性、インドやイスラム、ユダヤなど様々な宗教の人々、カンファレンスに行くはずだった英国人、セクシャルマイノリティの人たち、一人旅の女性…など宗教や人種の対立が決定的となった出来事がニューヨークで起きたときに、宗教も人種も飛び越えた人々の触れ合いを描いた、実話をもとにしたミュージカルです。
歴史に残る惨劇アメリカ同時多発テロ事件。
象徴的な崩壊していくツインタワーなどのヴィジュアが登場することもなく、テロを軸にはしていますがそれによって生まれたストーリーを明るくしかし冷静に描いている作品でした。
舞台はインターバルなしで100分ぶっ通しです。
インターバルがないことによってテロが起きて全く知らない土地で降ろされた人々の混乱や不安、
カナダの人たちが寝る間も惜しんで走り回って彼らを受け入れた様子を自分も体感しているような感覚がありました。
家族と連絡がつかず何度も電話をかける人々の姿は、311東日本大震災の時に親族や友人を探している人々と大きく重なるものがありました。
明るくジョークもたくさんありますが、劇中からは悲しみや無力感を感じる場面も多かったです。
テロがおきた2001年は、個人の携帯電話が国境を超えての電波に対応しておらず、SNSも発達途中だったため「情報」というものがどれほど手に入りにくく、価値のあるものだったか知れる場面がたくさんありました。
そして「感動秘話」だけで終わらせるのではなく、突然多くの人を受け入れる事になったカナダの危機管理能力の高さ、その上にホスピタリティが成り立っていると感じられる場面もたくさんありました。相手を思いやる気持ちと自国を守る義務、この2つのコントラストは非常に印象的でした。
たった十数名の役者の演技力で何万人もの人々の不安、葛藤、苛立ち、そして交流から生まれる喜びや相手を尊重する事の尊さの表現はまさにお見事!
また田舎町において宗教的マイノリティ、セクシャルマイノリティ、肌の色など…差別に繋がることに対しカナダの人々がどのように受け入れたかは現代社会に大きなヒントになると思いました。
世界が人種や宗教に違いに対して「やはり超えることはできないのか」と暗い気持ちになったいたときに、カナダの人々はどのように「違い」を受け入れたか…たくさん笑ってたくさん考える機会をくれるCome from Away是非観に行って下さいませ!
このミュージカルを観てロンドンにある帝国戦争博物館(Imperial War Museum)に展示してあるワールド・トレード・センターの窓枠を思い出しました。
キャプション読むまで全く何なのかわからないくらい形が変わってしまった、熱と衝撃でグニャグニャになった鋼の窓枠です。
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