アメリカ同時多発テロのなかで、カナダを舞台にした心温まる実話をミュージカルにした作品「COME FROM AWAY」へ行ってきました。

Shutterstock_146810126【あらすじ】
人口数1万4千人のカナダの小さな田舎町ガンダーに、911の影響でアメリカへ帰る/行けなくなった人々が次々に緊急着陸。
NYにいる息子と連絡がとれないアメリカ人女性、インドやイスラム、ユダヤなど様々な宗教の人々、カンファレンスに行くはずだった英国人、セクシャルマイノリティの人たち、一人旅の女性…など宗教や人種の対立が決定的となった出来事がニューヨークで起きたときに、宗教も人種も飛び越えた人々の触れ合いを描いた、実話をもとにしたミュージカルです。

Img_0330歴史に残る惨劇アメリカ同時多発テロ事件。
象徴的な崩壊していくツインタワーなどのヴィジュアが登場することもなく、テロを軸にはしていますがそれによって生まれたストーリーを明るくしかし冷静に描いている作品でした。

Img_0291舞台はインターバルなしで100分ぶっ通しです。
インターバルがないことによってテロが起きて全く知らない土地で降ろされた人々の混乱や不安、
カナダの人たちが寝る間も惜しんで走り回って彼らを受け入れた様子を自分も体感しているような感覚がありました。
家族と連絡がつかず何度も電話をかける人々の姿は、311東日本大震災の時に親族や友人を探している人々と大きく重なるものがありました。
明るくジョークもたくさんありますが、劇中からは悲しみや無力感を感じる場面も多かったです。

Img_0321テロがおきた2001年は、個人の携帯電話が国境を超えての電波に対応しておらず、SNSも発達途中だったため「情報」というものがどれほど手に入りにくく、価値のあるものだったか知れる場面がたくさんありました。
そして「感動秘話」だけで終わらせるのではなく、突然多くの人を受け入れる事になったカナダの危機管理能力の高さ、その上にホスピタリティが成り立っていると感じられる場面もたくさんありました。相手を思いやる気持ちと自国を守る義務、この2つのコントラストは非常に印象的でした。

Img_0285たった十数名の役者の演技力で何万人もの人々の不安、葛藤、苛立ち、そして交流から生まれる喜びや相手を尊重する事の尊さの表現はまさにお見事!
また田舎町において宗教的マイノリティ、セクシャルマイノリティ、肌の色など…差別に繋がることに対しカナダの人々がどのように受け入れたかは現代社会に大きなヒントになると思いました。

Img_0309世界が人種や宗教に違いに対して「やはり超えることはできないのか」と暗い気持ちになったいたときに、カナダの人々はどのように「違い」を受け入れたか…たくさん笑ってたくさん考える機会をくれるCome from Away是非観に行って下さいませ!


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このミュージカルを観てロンドンにある帝国戦争博物館(Imperial War Museum)に展示してあるワールド・トレード・センターの窓枠を思い出しました。
キャプション読むまで全く何なのかわからないくらい形が変わってしまった、熱と衝撃でグニャグニャになった鋼の窓枠です。


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