イギリスと言えばパブ、パブと言えばイギリス。
折角イギリスの来たのだから昔ながらのつくりで、階級社会の名残で入り口が二つあり、中も仕切られているパブに、と思うのが人情。
しかしそのようなトラディショナルなパブに行こうとするとなかなかロンドンの街中では探すのも難しいし、オーダーの仕方もよく解りません。
前述のような昔ながらのパブはだいたいインディペンデント系といわれるいわゆる個人もしくは家族経営的パブ。ただ残念ながらロンドンの街中にあるのは日本のファミレスのようなチェーン系のパブがほとんど。ただ割り切ってしまえばかなり有効活用できます、というのがこのシリーズの趣旨。
その中のイギリスで最も成功したパブと言われいるパブチェーンが〝J・D ウェザースプーン〟
あ、しまった!今日も
お金がな~っい!
って言っているイギリス在住の方も活用できます。また知り合いがイギリスに来たときにも活用できるかと思われます。
まぁ実際パブの形をしたファミレスですね。しかしあなどることなかれ・・・おそるべき実力を持つチェーン系パブなのです!
オススメポイントの一番の理由が、とりあえず安い!
しかもブッチギリ。かなりありえません。
大量仕入れ、大量販売でのスケールメリットを活かした仕入れのビジネスモデルというの原則以外にも、初期投資を極力抑えてある、という事実も見逃せません。
店舗の多くは前は映画館、教会、スーパーマーケット、銀行、中には駅だったところなどもあり。そして必然他のパブより大型の店舗が多いので座数も多くなります。そしてそして旅行者にはありがたいことに勝手に入ってもほとんど判らないのでオーダーせずともトイレだけの利用がしやすい!トイレが有料なことが多いイギリスではこれはありがたい。 コインがなくてもNo Problem!
この手法はニューヨークで始まった初期のデザイナーズホテルの手法に通じる部分があります。デザイナーズホテルも古いタテモノをデザイナーに依頼して既存のタテモノをベースに外観は古さを生かしてかっこよくみせて、中はハイパーモダンに改装して建築費とデザイン費を相殺してあります。
ウェザースプーンもつぶれたり不要になった店舗を上手に安く買うか、借りるかして展開し設備投資を極力押させてあります。
そしてこの企業のコンセプトの寄るところが George Owellという人のエッセイ〝The moon under water〟の中に出てくる〝完璧なるパブの定義〟
そのエッセイの中に〝パブはラジオもピアノもない家のように話しをするにほどよい静けさが必要である〟とあります。だからウェザースプーン系パブでは基本的にテレビがあっても字幕で放送をしていて、音楽もかかっていません。ただ街中にある店舗はこのごろ週末にDJナイトなどと謳って音楽が激しくかかっていたりするのであしからず。
で、Wetherspoonが全ての店舗の名前かというとそうではなく、むしろそのままのほうが少ない。あとは前述のように〝The Moon Under Water〟の名を冠したパブも多くあるのですが、全英に696店舗(08年6月現在)のほとんどがそれら以外の名前です。
一番簡単なのは
http://www.jdwetherspoon.co.uk/pubs/
上のページで滞在先、もしくは旅先のポストコードをいれて検索すると最寄のパブが出てきます。
Leiceser squareにある〝Moon under water〟 おそらく観光客にもっとも使い勝手のいい場所にある
あとはどこでも店頭に以下のような看板や垂れ幕が出ているので、街を歩いていてちょっと気にしていれば結構見つかります。
Text by Maggie
次回 実務・朝食編に続く・・・
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