夏至を過ぎ、これからはだんだんと日が短くなっていくロンドンですが、まだ9時過ぎまで明るいです。
そんな素敵なロンドンの夏を彩るイベントがタテモノの世界にもあります。
それが〝サーペンタインギャラリーパビリオン〟
サーペンタインギャラリーという無料の1934年に建てられたティーパビリオンを改装して作られた小さな近現代美術館がケンジントン・ガーデンの中のサーペンタイン・レイクの近くにあります。
1998年には故ダイアナ妃の多額の援助で改修工事なども行われ、その意欲的な活動で評価を高めているそうです。
サーペンタインギャラリー
そしてその隣に2000年以降、有名建築家による夏季限定の仮設カフェを造りはじめたのが〝サーペンタインギャラリーパビリオン〟なのです。
そして、今年は2002年の伊藤豊雄氏(銀座ミキモト2、座・高円寺なんかを作った方)以来の日本人となる妹島和代氏と西沢立衛氏、両氏による建築ユニット、SANAA(Sejima and Nishizawa and Associates)が選ばれました。この方々を知ったのは2007年12月にできたニューヨークのニューミュージアムが出来たとき。
まだ未完成だったので、外観だけ見たのですが、立方体をずらして積み上げた感じで、金属メッシュを使用しているエクステリアがとても印象的なタテモノです。
そして作品が7月12日より公開されているというので行ってまいりました!
カフェスペース
正直、ちょっと高い・・・。ギャラリーの入館料が無料だからここで小銭を稼いでいるのでしょうか・・・。
外観はこのような感じ。
限りなく薄い屋根と限りなく細い柱。
そして屋根も鏡面になっていて、壁は透明。周囲の景観に溶け込むように作られている印象が強く、建築物といえるのかなと思うくらいシンプルな造り。
下から天井を見上げるとこんな感じ。
鏡に映る想い出を写す恋人達。
一部、このように低くなっている部分があり、屋根の上がどのようになっているかがわかります。
低くなっている部分。
だだっぴろいハイドパークとケンジントンガーデンで歩きつかれたときに一休みするにはうってつけ。
SANAA得意のウサギ椅子。
座面が狭い割にはとてもすわり心地がよいです。
そしてケンジントンガーデンの夏季限定といえば
ピーターパン!
ちょっと特設パビリオンもみたいので行ってみました。
それだって建築物の一種だといえばそうだと思われる。
サーペンタインレイクに架かる橋をてくてく渡り、
眺め・・・
そういえば、この池(レイク:湖という名前がついてますが・・・)、なんと泳げます。
年間20ポンド払って栄えあるSerpentain Swimming Clubのメンバーとなると朝06:00~09:30まで毎朝泳ぐことができ、更衣室施設を使用することが可能。
そしてさらにドギモを抜かれたのは、ここが2012年ロンドンオリンピックのトライアスロンでスイミングコースでの使用が検討中らしい。
ハムステッドヒースの池といい、イギリス人って逞しいと思っていたら、他国の人々にも強制してしまうんですね・・・。きっとそれが普通だと思っているのだろうからなんとも思わないのでしょうね・・・。
選手の皆様は、Lakeがコースに使用されていて、海じゃないんだ、くらいに思っていたら、来て見てびっくり〝池じゃん!〟ってことにならないのですかね~。心配です・・・。
前述のハムステッドヒースの記事はこちら!
ちなみにスタッフのT氏も泳ぎに行ってました・・・感想は〝ぬるかった〟そうです。
Lakeという名の池越しの景色が結構素敵です。
あちこちに看板があるので迷いません。
何処からでもそこそこ歩きますが・・・。
仲むつまじい老夫婦。
そして見えてきてました。
ネバーランドパビリオン!
ボックスオフィス
プログラム販売所
パビリオン入り口
公演開始を食事をしながら待つことができます。
何より素敵なイギリスの公園で、無料美術館で現代アートと建築に触れて、ピーターパンの舞台を愉しむのもこの夏の素敵なロンドンの過ごし方だと思います。
Text by Maggie
夏季限定 サーペンタインギャラリーパビリオン 10月18日まで
おまけ