先日のミュージカルデビューとなった School of Rock で想像以上の感動と面白さでやっとミュージカルの魅力に気付いた私ジャッキー、前回見たクラシックミュージカルの王道 The Phantom of the Opera では、美しさの極みのような歌声と驚きの演出とでもうすっかり虜になりました。
そんな私が今回観たのは、ロングヒットミュージカル WICKED (ウィキッド)!オズの魔法使いのサイドストーリーにあたるWICKED、
エメラルドの都や、この物語の主人公エルファバの肌の色でもある緑が、ミュージカル全体を象徴するテーマカラーのようです。
そのため、アポロビクトリアシアターは、外から見ても中に入っても緑一色!
暗い夜に浮かぶ緑の光が存在感バツグンですね。
中に入ると早速バーがあります。
バーカウンターに行くと横の人の顔が緑色に浮かび上がるほど!
雰囲気バッチリな上、アルコールも手伝ってテンションが上がっていきます。
グッズ売り場ももちろん緑。
WICKEDで一番の人気曲 "Defying Gravity" からもってきたと思われる DEFY Gravityという文字Tシャツなど、どれもなかなか素敵な色合いです。どこの劇場もそれぞれ個性があって楽しいので、時間に余裕を持って行って開演前にゆっくり雰囲気を楽しみたいですね。
劇場内散策のあとは、サイダー片手に1階のストール席へ!席の後方にもバーがあることをチェックしてから、ようやく着席。
私たちはストール席の真ん中より少し後ろ側でしたが、舞台上部の大きな竜は少し距離があっても迫力満点です。
閉じられている幕には、オズの世界の地図が描かれています。
オズの魔法使いのドロシー一行同様、主人公エルファバたちが向かうエメラルドシティが緑に照らされていて綺麗でした。
・・・と、ここまで写真付きでいかにも色々知ってる風に語ってきましたが、この時点での私のWICKEDに対する知識は、「よく駅で見る何やら物々しい緑のポスターのミュージカル」でした。
実は以前から見たいと言ってた浪速のグリ子さんにくっついて行っていたので、あらすじどころか、設定すら知らずに劇場入り。WICKEDってウィキッドって読むのか~とか思っていました。(日本ではウィキッドとウィケッドの両方が使われていますね)
そして、毎度のことながらリスニングスキルが可哀想な私ですので、直前になって急に話がわかるかどうか不安になります。そこで事前にグリ子さんにストーリーについて聞いておくことに。
しかし、毒々しい雰囲気のポスターと長く公演している人気ミュージカルという点に惹かれたようで、なんと、まったくわかっていませんでした。驚愕です。
そもそもオズの魔法使いなのかどうかすらあやふやだったので、地図の左下に"OZ"という文字を見つけて、やっと確信を持てたようなレベルです。(と言ってもオズの魔法使いを見たことはない)
そんな私ですが、観終わる頃にはもうすっかり大ファンになっていました。
まず曲が素晴らしい!
ミュージカルを見た日の夜から今まで毎日いつでもどこでも聴いています。チューブに乗っていても聴けるようにSpotifyの会員にもなりました。が、こちらはブロードウェイバージョン。やっぱり生で見て聴いたあの日に演じていた人たちが歌っているところがもう一度聞きたいですね。
そしてストーリーがまたすごく素敵!
ポスターの印象で勝手に暗~い怖~い話をイメージしていましたが、コメディ感たっぷりの序盤から、話が進むにつれハラハラドキドキ、最後は感動でウルウルでした。特に私たちはストーリーを知らずに観ていたので、休憩時間には今後の展開がどうなるのか、二人で色々と想像を繰り広げてからの後半開始。最後の最後までドキドキしながら観ていました。
最後はもちろんスタンディングオーベーション!感動で涙が・・・。見終わった瞬間から、絶対また見たい!と思いました。
帰りに通ったグッズ売り場では危うく色々と買ってしまうところでした。
観る前は絶対いらないと思っていたコレ。かなり欲しくなります。
終演後も二人して興奮がおさまらず、語り合いながらちょこちょこ思い出し泣きしかける我々。
ただ、グリ子さんのコテコテの関西弁が結構早めに私を現実に引き戻してくれたので泣かずに済みました。
WICKEDはすべての曲・ストーリー展開・出演者の方の演技と歌が素晴らしかったのですが、私のイチオシはグリンダ役のSophie Evansさん!彼女の高めの声・巧みな話し方や歌い方はまるでディズニー映画から飛び出してきたかのようで、グリンダのキャラクターが際立っていました。彼女の歌い方なのか滑舌の良さなのか、歌詞が聞き取りやすかったのも大きいですね。少しふざけた歌詞も多いグリンダなので、彼女が歌ってくれてよかったなと思います。面白いところが聞き取れないのはもったいないですしね!
毎日聞いているSpotifyのブロードウェイバージョンとは全然声質が違うので、彼女の歌が恋しいなー。
ストーリーについてはもっと語りたい事が山ほどありますが、私が前情報なしで観て楽しかったので控え気味に。。
ただ、本家・オズの魔法使いを知っていると面白いことがWICKEDのストーリー内にはたくさん!私はあとから知って、おおお!そうだったのか!となりましたが、WICKEDを観る前からオズの魔法使いを知っていると、より深く楽しめそうですね。
WICKEDの劇場Apollo Victoria TheatreはVictoria駅からWilton Road側の出口から出てすぐ。
この出口の先に、緑のネオンが光る劇場が見えてきます。
ジャッキー