世間一般には未だに
『イギリス料理=まずい』
『イギリスでおいしいものを食べるためには、
毎食イングリッシュブレックファーストを食べることだ』
『イギリス人の舌は味蕾が少ない』
という図式がしっかりできあがっているようですが、それはもう過去のこと。
90年代以降ヨーロッパ各国の腕の良いシェフが通貨の高い英国に流れてきたせいで、レストランの質はぐんと上がったと言われています。
↓↓1日1回クリックでブログランキングの応援よろしくお願いします
最近では、やんちゃを代表するすぐに熱くなる英国人シェフの
ゴードン・ラムジー なんかが世界的に支持されているようになりましたし、
またロンドンの中華レストランには
香港からの有名シェフらが引き抜かれて来ている店もたくさんあり、
中華料理に関しては世界一美味しい
とまで言われることもあります。
加えてロンドンはヨーロッパ一のコスモポリタンシティでもあり、
その為いろんな国のレストランがあり、そのクウォリティはなかなかのものです。
実際昔は「美味しいもの=パリに食べに行く」という図があったのですが、
とりわけタイ、中華、ベトナム、アフリカンなどのエスニック系は
ロンドンのほうが断然美味しい
と断言できます。
さて、ここまで英国料理を持ち上げておいて今回ご紹介したいイギリスローカルグルメは、現在はなんと英国に8000を超える店がある、
ローカルグルメの王道
フィッシュアンドチップス
でーーす。歴史は初めてフィッシュ&チップスがイギリスに登場したのは、北イングランドという説がありますが、はっきりしたことはわかりません。
フィッシュ&チップス専門店Fryer's Delight(フライヤーズ デライト)は1973年創業、家族経営のフィッシュ&チップスレストランです。Harden's(イギリスで最も定評あるレストランガイド)にてセントラルロンドンで最も美味しいフィッシュ&チップショップに選ばれました。値段も信じられない程安く、フィッシュ&チップスとドリンクを頼んでも5ポンド程度で納まります。客層は、オフィスワーカー、タクシードライバー、芸能人とさまざまで、昼時にはかなりの混雑となります。
フィッシュアンドチップス専門店にはテイクアウェイだけの店と、食事するテーブルがある店などいろいろあります。そして大抵テイクアウェイ(お持ち帰り)の場合は若干値段が安くなります。
テイクアウェイ
小腹がすいた時、時間がない時に素早くありつけるフィッシュアンドチップスは、テイクアウェイだとブラウンペーパー(わら半紙)か店によっては新聞紙(油の吸収が良いが最近は余り見かけなくなった)にくるんで渡されます。その際には必ず「包む(Close?)」「開けとくか(Open?)」と聞かれます。Open だと歩きながらほおばることができるように包んでくれるので、
アツアツの揚げたてのチップスに
モルトビネガー(麦芽酢)と塩をぶっかけて、
ふほふほ言いながら食べるのがまた美味しいのです!
一度試すと病みつきになりますよ!
メニュー
店に入ると、壁に大きなメニューが長い注文カウンターの背後にあります。
そして、そのカウンターの裏に設置してある大きなフライヤーで魚やジャガイモを揚げるようになっています。ジャガイモのフライはイギリスではチップスと呼ばれていて、ジャガイモを分厚くザク切りにしたスタイルが主流です。フライヤーズ・デライトは人気店なので、作り置きに当たることがなく、注文してからすぐ揚げてくれるので、熱々の揚げたてが目の前に出されるのも気に入ってます。
基本的に白身魚が基本で、メニューにある数種類の中から好きなものを選んで注文します。 ちなみに最もポピュラーなのが、日本ではその昔給料日前のメニューとして食卓に出た水炊きの具、タラ(cod)なんですよ。
コッドCod(タラ)
一番人気のフィッシュアンドチップスの王様。厚みのあるジューシーな白身とサクっとした衣とのハーモニーが絶妙。
・ハドック Haddock(タラの一種)
コッドとよく似ている。
・プレイス Plaice (カレイの一種)
コッドよりも繊細な味。
・ドーバー・ソールDover Sole(舌ビラメの一種)
舌ビラメの一種で、グルメに好まれる高級魚。
・スケート Skate(エイの一種)
私の一番のお気に入り。羽のような見かけが興味をそそって注文してみたらこれが美味い!通好みの魚。
・ロックRock (小ザメの一種)
身は少し蛋白でドライな感もするが、好む人もいる。
・スキャンピScampi
(帆立←間違えでした!当人の思い込み!!ごめんなさい!正しくは海老だそうです)
海老の一種をパン粉で包み揚げたもの。大抵は冷凍食品。
イギリスのフィッシュアンドチップスは衣の厚い天ぷらという感じでかなりのボリュームがあります。大抵は皿からはみ出しているのが普通で、直径30センチもざらです。見ただけでお腹がいっぱいになる人もいる位ですから。これに塩とワインビネガーをたっぷりかけて食べるのですが、最初の一口は、ヘエー、結構おいしいじゃないかという感じます。ここで忘れてならないのは「勢い」です。会話もせずに一気に食べてください。これは冷めると駄目なんです。一気に食べて「あ~もうしばらくいいやぁ~」と店を出るときは思うのですが、しばらくするとまた食べたくなるから不思議なものです。
Fryer's Delight
Address: 19 Theobald's Road, Holborn, London, WC1X 8SL(Map )
Tel: +44 (0)20 7405 4114
Opening Times: Mon - Sat: 12:00 - 22:00
この一見なまず?のような気になるキャラクターに注目。店内も50年代のポップ&キッチュさが残っていて必見。根強いファンが通う、ローカルグルメの名店です。(T.H)
↓↓1日1回クリックでブログランキングの応援よろしくお願いします
※物価上昇に伴う料金値上げなど、文中の料金と異なる場合もございますことご了承ください