今後タテブロを一層お楽しみいただくための用語のご紹介。
〝Listed Buildings〟読んで字のごとく建物リスト。1947にできた法律に端を発する日本で言う重要文化財、ニューヨークで言うLand Mark のようなもので、ありとあらゆる人工建築物が対象。橋、記念碑、彫刻はおろか、一里塚のようなものまでその対象となりうることができてその数50万に及ぶらしい。 ひとたびこれに登録されると勝手に壊したり、拡張、改装を禁じられてしまいます。
建物のオーナーにしてみれば、誇りに思えるものの自分の所有物であるにもかかわらず勝手に触ることができないので、まぁ痛し痒しというところでしょう。(;^_^A
そしてその登録リストは Grade Ⅰ、Grade Ⅱ*、Grade Ⅱの3種類に分かれていていますが、最近多くのⅡ*(Two Starと読む)建築物がⅡに格下げしていることもあり、Ⅱ*というカテゴリーをなくそうとする動きもあり。
Grade Ⅰ ・・・突出している、国家的に建築的にもしくは歴史的に重要な建築物 (1.4%)
Grade Ⅱ*・・・一地域に留まらない特に重要な建築物 (4.1%)
Grade Ⅱ ・・・建築的、歴史的に重要な建築物 (94.5%)
これをみるといかにGrade Ⅰに登録された建築物がいかに希少かがわかりますね。
できて30年のものもまれに登録されることがあるらしいのですが、10年程度では皆無。日本では築30年のものを探すほうが難しいので、さすがイギリスって感じです。
では、ロンドンにあるGrade Ⅰの建築物は・・・バッキンガム宮殿、大英博物館図書室(建物全体ではない!)、ヘイマーケット・シアター(会社のすぐ近く!)、ロイヤルアルバートホール、ヴィクトリア&アルバート博物館などそうそうたる面々。
皆様のロンドンでの街歩きを少しでも愉しいものにできたら至上の幸せだと思わずにいられないタテブロなのです。

Text by Maggie