約1ヶ月の沈黙を破り、久々にブログを書いたかとおもいきや
性懲りもなく新シリーズを始めてしまいました。
イギリスといえばパブ。パブのブログでその名もパブログ-Publog-。
テーマとしては深いだけに、勇敢とも無謀ともいえるこの試み。
数多あるのパブの中から、〝へぇ〟とまでは行かなくとも、〝ふーん〟ぐらいは
思っていただけるような、ちょっと個性があり、そしてエールがおいしいパブを独断と
偏見でオススメの一杯と共にご紹介!
記念すべき第1回は
The Freemasons Arms
このパブで1863年、あるものが誕生したそうな。
なんと世界最古のサッカー協会
the FA
そう the Football Association.
1863年といえば日本にはまだマゲを結ったお侍さんがいるころ。
明治維新の5年前!
世界で最初であるがゆえ、国名をつける必要がなく、定冠詞 the がついているのです。
日本サッカー協会=JFAのように国を識別できるようにしなくても良かったのです。これをカッコイ~と思うのは私だけでしょうか???
この協会が発足したミーティングが行われたのがこのパブで、その協会は1871年には世界最古のカップ戦FAカップを始めていて、日本の天皇杯はこれをモデルにしているのでアマチュア、プロ関係ない大会になっています。そして今をときめく世界最強の呼び声高いイギリスプレミアリーグの運営母体とへと発展を遂げています。
これがその外観
目の前が工事をしていたので、すみません・・・
さて中に入って見ましょう。
手入れが行き届き、清潔な正統派パブという感じ。
店員さんもとってもフレンドリー
でも前が工事中のせいかこのときは人は少なめ・・・。
そしてFA記念コーナーのようなところを発見
FA開設の記事の切り抜き、昔のサッカーシューズなどが収めてあります。
まぁ、え、コレだけ・・・という感じがしないでもない・・・。
さて、気を取り直して、今回のオススメの一杯
クセが強くなく、フルーティな感じがしてとてもバランスが取れたエールだと思います。
£3.15/パイント(2008年4月現在)
このパブ、現在Shepherd Neame というイギリスのKENTが本拠地のこれまた1698年創業のイギリス最古とも言われるブリュワリー(ビール製造業者)が経営しています。しかしどれもこれも古さのケタが違う・・・
その会社が1990年に第2次世界大戦のイギリス対ドイツの航空戦Battle of Britainの50周年を記念して作られたものが今ではShepherd Neame の一番人気のリアル・エールです。Spitfireというのは戦争時に活躍した戦闘機の名前。
エールは日本人には〝ぬるい〟とか〝炭酸が弱い〟とかであまり好まれないようですが、なれると独特の風味がおいしく、炭酸がきつくないというか天然の醗酵ガスだけで人工的に炭酸ガスを加えていないし、冷たすぎないので味わいも豊かに感じられるようになり、大体、あまり暑くならないこの国では極端に冷やす必要がないのもまた事実。
赤ワインを冷やして飲まないように、エールは少し冷えたぐらいの温度がちょうどいいのです。そして気がついたら3パイント(約1.5リットル)ぐらい飲んでしまうのです
また機会があればエールについては書きますね。
これからもヒトクセもフタクセもあるパブを紹介して行きたいと思うPublogなのです。
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The Freemasons Arms
81-82 Longacre, London, WC2E 9NG
Text by Maggie