グリニッジ散策その⑤は前回紹介したキングウィリアムコートの反対側の
クイーン・メアリー・コート(Queen Mary Court)にある教会をご紹介。
こちらの教会は1779年の火災で一度消失し、18世紀に再建された建物です。
退役軍人に義務付けられていた、毎日の礼拝を行う場所として利用されていました。
前回紹介したペインテッド・ホールの隣にありながら、
がらりと室内の趣きがちがうのは、再建当時主流であった
新古典主義(荘厳さや崇高美を備えた様式)にのっとって造られたからなんですね。
ギリシア風の装飾やパターンが目を惹く教会内。
海のモチーフがいろいろなところに取り入れられているのもポイント!
じっくり観察してみると新たな発見があるかも!
天井はポスター等で目にしたこともある方もいるのではないかと…
陶磁器メーカーのウェッジ・ウッドが、この教会の天井をみて
インスピレーションを受けたという逸話もあるほど、うつくしい装飾です。
正面の絵画の左右にある二本一組の柱にも「だまし絵」の技法が使われています。
コンクリーを着色して造られた「人工大理石」なんだそうです。
二階の窓の間にある聖人達の像も、実はだまし絵!
これらは資金不足を補うための装飾効果として、当時大変重宝されていました。
入り口の上には、当時のナンバーワン・オルガン製造職人
サミュエル・グリーンによって造られたパイプオルガンがあります。
現在もオルガン奏者達によって毎日のように演奏されているとのこと。
1789年に造られたとのことなので、200年以上も現役なんですね…すごい!
是非一度、生演奏を聞いてみたいと思いました。
前回ご紹介したペインテッド・ホールのあるキング・ウィリアム・コートと同様に、
こちらのクイーン・メアリー・コートも入場は無料となっています。
必見です!!!
グリニッジ散策⑥へつづきます。
次回はUNDERCROFT編です!
アキ