今回の「セント・マイケルズ・マウント」レポートでは島の内部をご紹介!
セント・マイケルズ・マウントの歴史はとても古く、
なんと紀元前(鉄器時代)まで遡ることが可能です!
英国西部のコーンウォール州とデヴォン州には
多くの鉱山跡(こちらも世界遺産!)があることでも分かる通り
錫の産地として栄えていました。
この島も、外国と錫を取引する貿易港としてとても重要な場所で
青銅器時代の間、地中海地方に鉱物が供給される唯一の道「錫の道」の
出発地点であったとされています。
そしてアーサー王がブリテン島を治めていたとされる時代、
この島に巨人が住んでいた、という伝説があることをご存知でしょうか?
そのケルトの伝説は
「対岸の村人を困らせてばかりいる、巨人コーモランを
ジャックという若者が大きな落とし穴を作り、その穴に落として退治する」
という日本昔話でいうところの「鬼退治」のような内容のお話です。
セント・マイケルズ・マウントではこの伝説ゆかりの見所がいくつかあります。
まずはこちら。
★ 巨人の井戸(The Giant's Well)
ジャックが巨人退治のために掘った落とし穴、とのこと。
巨人の大きさは8フィート(約5m50cm)あったそうなので
これじゃ小さいような気がなきにしもあらず…?
★ 巨人の心臓(The Giant's Heart)
こちらの画像の中にあるハート型の石(看板の先、画像左側)は
なんと石となった巨人の心臓なんだとか。
この心臓に足をのせ、傍らの大きな石に手を置き、
反対の手を自分の心臓の上に置くと、
巨人の心臓の音を聞くことができるそうですよ!
ちなみに近くにわりとたくさんハート型の石あったり(笑
石畳の道を上っていくと、その頂上にみえてくるのは
セント・マイケルズ・マウントのお城(正しくは城、教会、修道院、要塞)です。
お城の内部は見学可能になっています。
オリエンテーションのようなクイズもあるので、
じっくりキャプションを読みながら回るのも楽しいですよ!
チケットセンターでもらえるクイズ解答用紙に答えを書いて係の人にわたすと
オリジナルのメダルが貰えるらしく、お子さんたちの参加者もたくさん!!
みんなすごく真剣!!!
そして施設の中では素敵な写真スポットがもりだくさん。
個人的にぐっときた場所をご紹介しちゃいます。
たくさんのモノクロの絵が飾られた廊下。
すてきなお写真が取れる予感しかしない窓辺
抜け道!
…ロマン!!!
後半の美術品を飾っている部屋には日本の甲冑の展示も!
タイトルはズバリ「サムライ・アーマー」
外国の方にはすごく人気なようで、他の展示のものより遙かに多い人だかりでした。
ちなみにこちらのお城、前回紹介した島の入り口付近にある民家同様、
いまだ所有者であるオービィン家の方が住まわれているんですね。
(正確には一旦ナショナルトラストに寄贈後、999年の貸借権を有して住んでいる、です)
お城の下の庭はオービィン家の方のプライベート・ガーデンかな?
次回のレポート(最果ての地、コーンウォール半島へシリーズ最終回)へ続きます!!
アキ