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小学生の時に読んだナチスを描いた小説「あのころはフリードリヒがいた」「走れ、走って逃げろ(映画「ふたつの名前をもつ少年」原作)」から、ナチス・ドイツに興味をもっていたのですが…

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ゆとり教育導入で授業時間圧縮により歴史の授業がバッサリカット!
結局ナチスが何だったのかよく解らないままだったので、ドイツへ行って史跡を巡って来ました。

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ロンドンからベルリンまでは飛行機を使えば約2時間!
ベルリン中心部から電車で1時間半、オラニエンブルクへ移動します。

 

オラニエンブルクにはザクセンハウゼン強制収容所(英:Sachsenhausen concentration camp / 独:Konzentrationslager Sachsenhausen)という敷地が正三角形の強制収容所があります。

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オラニエンブルクは旧東ドイツ側(社会主義)、事前に読んだ独在住者のブログによれば旧ドイツ側は旧西ドイツ(資本主義)に比べて貧しくその影が未だに残っている、とありましたが「これはひどい~」と思う程ではなかったです。

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オラニエンブルク駅前!
インフォメーションで行き方を聞く時に「ザクセンハウゼン」が全く発音できずお姉さんを散々困らし「ナチスキャンプ」といってやっと通じました。

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ロンドンや日本の都市部だとバスは10分おき程度に来るのですが「バスが1時間に1本がデフォ、最終も早いから気をつけて!」と言われました。
(ザクセンハウゼン強制収容所方面のバスがそうなだけかもしれませんが…)

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バスで数分、Gedenkstätte駅で下車です。
ドイツ語が全く理解できない&聞き取れないので乗り過ごす可能性が高いため、運転手さんに貰ったメモをみせて「ここに来たら教えて下さい」と英語で伝えるとしっかり教えてくれました。ありがたや~。

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航空写真をみてもわかりますが、住宅地のど真ん中に強制収容所があります。
勝手にイメージで原っぱや周りには何もない所にあると思っていたのでこれには驚きました。

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これがザクセンハウゼン強制収容所入り口です!
壁はドイツ人建築家がデザインしたもので書かれている「Gedenkstätte und Museum Sachsenhausen」は「ザクセンハウゼン強制収容所記念の場所」という意味らしいです。

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この壁のデザインはスタイリッシュでありながら歴史的な部分を邪魔しないという事で建築の世界では割と有名だとか!

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裏面から見ると映画「2001年宇宙の旅」のモノリスみたいです。

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インフォーメーションセンター!
人影が全くなくて不安になって入ったところ、冬より夏の方が訪れる人が多い事と、今は一人も見学者がいないので一人で回るのはあまりオススメしない、と言われました。
オープン時間きっかりにいったのも一人だった理由だと思います!

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でも「他の見学者を待って入るのも時間もったいないな~美術館も行きたいし~」と思って結局一人で強制収容所見学へ行くことにしました。
これを後々大後悔するハメになるのですが、想像力の乏しさはいつの時代も悲劇を呼ぶのです。

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インフォメーションから強制収容所まで続く道は「収容所通り」と呼ばれているそうです!

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これが結構長い…人もいないし物音もないのでちょっと怖くなってきました。
防寒をしっかりしてもかなり寒いので、当時縞模様の服のみ収容されてた人たちは本当に凍える思いだったと思います。

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外にあるこの建物は当時ナチス親衛隊(SS)が住んでいたらしいです。
徒歩3分圏内の職場(?)で人をイジメ倒して、家では家族団らんしていたと思うと闇深い!

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一般的に夫や父親がナチスに属していても、家族は全然収容所の内情を知らなかった、と言われていますが真偽は不明。
アウシュビッツ強制収容所のヘス所長の奥さんですら、強制収容所では一体何が行われているか把握できていなかったそうです。

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寒空のした歩き続けるとついに収容所の入り口が見えてきました!
隣の建物はドイツ敗戦後、ソ連が戦争捕虜収容所として使っていた建物です。
ザクセンハウゼン強制収容所はドイツによってホロコーストに使われたあと、ソ連によってまた10年ほど使われたそうです。2つの歴史があわさってますね~。

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そして映画や小説ででてきた「働けば自由になれる」もありました!

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点呼広場と呼ばれる、門をくぐってすぐのところにあるこの石碑は元々は収容されてた人たちの名前で見せしめで誰かを殺す場所だったそうです。

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こちらは広場中央部にあるオベリスクの下部にはオブジェクトが。
これは終戦後に作られたものらしいですが、共産主義や社会主義の産物という雰囲気。

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当時はバラック小屋が立ち並んでいたんでしょうが、今は一部が残っているのみでかなり広大な土地が広がっています。
寒空の下一人だし、トイレやベッドが残されたバラックに入る勇気がなくウロウロしてたらブラジル人カップルの見学者が入ってきたので「怖いから一緒に回って下さい~」とお願いして3人で回ることに!

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最初は「どこから来たの?」「ベルリンの●●ってレストラン美味しかったよ」とワイワイおしゃべりしてたのですが、すぐに空気にあてられて最後は3人で腕を組んで歩くハメに!

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ザクセンハウゼン強制収容所には収容された人々の生活する場所の他に全面タイル張りの人体実験室や銃殺場などもあり、写真を撮っている精神的余裕が全然なかったです。
当時の様子が写真展示(※)されており一通り見終わったあとはただただ呆然。
※調べた所2017年現在、写真展示はなくなっているようです。

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映画「シンドラーのリスト」の最後にユダヤ人の見学者が石を積み上げるドキュメンタリー動画が入っていましたがザクセンハウゼンにもありました。
映画「顔のないヒトラーたち」でも祈りを込めて石を積み上げるシーンもあったのですが、ユダヤ人はお墓に石を供える文化があるそうです!

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また旧西ドイツに残っている強制収容所は整備が行き届いているけど、旧東ドイツに残っているものは整備があまりされておらず当時の空気を残しているのは旧東側のものだと言われています。


◆ザクセンハウゼン強制収容所
Str. der Nationen 22, 16515 Oranienburg, Germany

ミオ


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