チェコといえばチェコアニメ!
一時期日本でもその可愛いようで不気味な世界観で大流行しました。
その中でもダントツで不気味さが際立つイジー・トルンカの遺作『手』!
作品は共産主義への怒り、ソ連の軍事侵攻により祖国がむちゃくちゃになったことへの悲しみを表現しています。
そんなチェコは1968年に自由化を求めた政治運動がおき「プラハの春」と呼ばれています。
プラハの春運動は結局ソ連による軍事制圧で制圧されたくさんのチェコスロバキア人が殺されました。
ソ連の非道な行動への抗議として弱冠20歳の大学生ヤン・パラフがプラハ中心部で焼身自殺をします。
その後1989年、ヤン・パラフと同じ学生たちがついに共産主義に反撃!
デモを起こし民主化されました。
流血沙汰に至らず国を変えた事から「ビロード革命」と呼ばれています。
(※ビロード=ビロード生地のようになめらかな改革だった事が由来)
…というのを半自伝小説「プラハの春(著:春江一也)」で読んだのですが史実を知っても共感力が低い人間は経験してない事を理解するのが難しいので、実際にプラハにいったら何かわかるかな~と思って行ってきました。
▲聖ミクラーシュ教会
ロンドンからプラハは飛行機で約2時間。
旧市街地はカラフルな建物が多くてとても可愛い印象を受けます!
裏路地にも小さなお店があり、童話の世界のようです。
ここで軍事介入によってたくさんの人が血を流したとは思えないほど美しい街です。
▲在チェコ共和国日本国大使館
まずは小説の主人公が勤めていた日本大使館。
外国でこの梅干し国旗を見つけた時の安心感は異常!
プラハの春がおきた時と場所は多分変わっていると思いますが、当時の外交官たちはソ連の軍事侵略の渦中にいたと思うと感慨深いです。
ヤン・パラフが焼身自殺したのはヴァーツラフ広場というプラハの繁華街、いわばロンドンのSOHOのような所です。
この銅像がヴァーツラフさん。
ピカデリーサーカスもそうですが、若者はなぜか銅像の下によく集まっている…。
この十字架が埋め込まれた所で焼身自殺による抗議運動を果たしたそうです。
二十歳の若者による命をもっての抗議はチェコスロバキアに大きな衝撃と深い悲しみを与えました。
結果ヤン・パラフの死と精神はのちに起こるビロード革命にかなり影響を与えました。
彼と同じ立場だった学生たちによってデモが起きた事も興味深いです!
悲劇的な最期を迎えたヤン・パラフ、現在ではプラハの春の英雄と呼ばれています。
抗議現場とは別にヴァーツラフ広場の中心にヤン・パラフのネームプレートが設置されているのでお花を買いました~。
花屋さん曰くチェコには死者に供える特定のお花はないそうです。
今までヤン・パラフやプラハの春に対する感想が全然浮かばなかったので、実際にヴァーツラフ広場に訪れられたのは良かったと思います。
ヤン・パラフの横のヤン・ザイーツもヤン・パラフの焼身自殺した翌月に抗議のため焼身自殺した学生です。
今でもあまり理解出来ているとは思えませんが、戦車が埋め尽くし若者たちが悲しみの中命を絶った場所で、現代では若者が笑って歩けるようになって良かったな~と思いました。
カレル大学の総長ヤン・フスといい「ヤン」という名前はチェコに多いのかな?
それともヤン・フスから名前をとっているのかな?
ところで花屋さんにヤン・パラフにお供えするといったら痛く喜んでいたのでやはりヤン・パラフの存在というのはチェコ人にとって特別なんだと思いました。
この静かで可愛い街に戦車が溢れていたとはにわかに信じがたいですが…
写真右端にはブルドーザーと戦車の追いかけっこの壁画があります。
ベルリンに行った時も思いましたが、どれだけ発展を遂げても共産主義や社会主義経た国はどこかしら物悲しい陰が街の雰囲気のなかにあると思いました。
そんなわけで小説と史実と現実と妄想の間をウロウロしながらプラハを巡ります。
聖ミクラーシュ教会
Malostranské nám., 118 00 Praha 1-Malá Strana, Czechia
在チェコ日本大使館
Maltézské nám. 477/6, 118 00 Praha 1-Malá Strana, Czechia
※掲載写真の住所から移転したらしく現在は上記の住所です。
ヴァーツラフ広場
New Town, 110 00 Prague 1, Czechia
ミオ
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