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今週末7月8日(土)はロンドンで大規模なプライド・パレード、いわゆるLGBT(性的少数者)の権利を祝い、守り、そしてこれからも闘い続けるイベントが行われます。
※LGBT=レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字。

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街中では多くの企業がLGBT権利を象徴するレインボーフラッグを使いLGBTフレンドリーであること示します。

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これについては「LGBTを商業利用しすぎている」など色々な意見がありますが、少し昔には公に自分の性を語れなかった時代と、LGBTの人々への迫害を見て見ぬふりするしかなかった時代があったのに対して考えれば、サポートを表明できる時代になった事はとても良いことだと思います。

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イギリスでLGBT迫害/偏見が大きく打ち砕いた場所、カーナビーストリートです。
ここは60年代前にはLGBTのお店が立ち並ぶ暗くて誰も近寄らない場所でした。

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好奇心旺盛な当時の若者たちがここに目をつけ、LGBTの世界および有色人種の文化に触れ熱狂し、モッズやロック、ピーコックやニューロマンティクスなどファッションや音楽界を巻き込み大きな流れにつながって行きました。
今やこの小さな道がファッションの発信地として観光スポットになっているのはこのような背景があるからです。

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「かっこよかったから」「人と違うからユニークで良い」という単純明快な理由で若者がそれまで忌み嫌われてきたものを抵抗なく受け入れたのは、それまで見て見ぬふりしてきた大人たちには大きな衝撃だったそうです。

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イギリスではよく「Ignorance is a virtue(無知は美学)=“知らない”ということは時に“知っている”ということより素晴らしい」と言われますが、充満していた悪意に対して純粋な憧れが勝ったのはLGBTの立場を変える大きな活力となりました。

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▲Life Gets Better Together
イギリスでは殺人犯と並ぶ犯罪と呼ばれた同性愛、思わぬ所から追い風が吹き世界的にLGBT権利獲得の長い長い闘いがあり今では結婚もOK養子も受け入れられるようになりました。

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▲LGBTと縁深いSOHOにはいつもレインボーフラッグがあります
プライド・パレードはそんな苦難の歴史を祝うイベントでもありますが、それと同時にこれからのLGBTの権利を守っていく事が大きな目的です。

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長い間闘って勝ち取った権利が一晩で剥奪されるという事はよくあることです。
そこには政治的理由はもちろん、欧州は宗教も絡んできます。
様々な立場の人たちが自分の信じる正義を押し通そうとする時、LGBTは常に権利剥奪の危機に立たされます。

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今でもヘイトクライムと呼ばれ、「LGBTだから」という理由で理不尽に暴力を受けたり、セクハラをうけたり、最悪殺されるケースもあります。

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プライド・パレードはたくさんの色彩と笑顔に溢れたイベントですが、それまでの血がたくさん流れた歴史を忘れず、これからの権利を守っていくため声をあげるデモ活動です。

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プライド・パレードはLGBT限定というわけではなくすべての人にオープンなので、8日(土)はセントラルロンドンでパレードを楽しんで下さい。
パレードへ行き楽しみこの日を祝うことはLGBTへの大きなサポートです。

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週明けにはロンドンプライド・パレードの様子をレポートできたらと思います :)

apple ミオ

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