ロンドンには、ゴーストサインと呼ばれる消えかかったサインがあります。
これらは、約100年前に職人さんによって手書きでレンガに直描きされた広告看板で、宣伝されている商品もさることながら、広告がとてつもなく味があり、2022年の今もまだ古き良きロンドンの街中でそれらを見る事ができます。
BRYMAY SAFETY MATCHES
マッチの広告です。
100年前とは思えない綺麗な青と黄色がまだ残っています。
私はこの写真を撮っていた時に、道を通りかかった老紳士に話しかけられ、その方のお父さんがまさに広告看板を描く職人さんだったそうで、色々教えて頂きとても興味深かったです。
TAKE COURAGE
こちらは恐らくロンドンで一番有名なゴーストサインだと思います。
National RailでLondon Bridge駅に向かう電車内からも見る事ができます。
Courage醸造所とBarclay Perkins社が合併した際に作られたサインで、Take Courage(勇気を出して)という意味かと思われがちですが、Take Courage(Courage社のビールを飲もう)という意味のようです。
Fount Pens Repaired
「万年筆修理します」の広告にすごく時代を感じます。
昔の人が万年筆を大切に修理しながら使っていたことが分かります。
Blooms Pianos
ピアノの看板で今でも、Blooms Pianos Perfectionと書かれているのが見えます。
Lipton's Tea
残念ながらLが無くなっていますが、昔からリプトンが愛されていたことが分かります。
Nestle Milk
かなりはげていますが、Nestle Milkと読めます。
その下にも何か広告があったように見れますが、それが何だったのかまでは分かりません。
Peterkin' Custard
Self Rising Flour, Corn Flourと読めますので、製粉会社の広告のようです。
Hovis
イギリスのパンメーカーの広告です。
Wedding&Birthday Cakes A Specialityと読めます。
この広告から少し歩いた所に、Warner Bros Bakerと書かれたゴーストサインがある事から昔この辺りにパン屋さんがあったことが分かります。
いかがでしたでしょうか。
皆さんも、古き良きイギリスの広告看板を探しながら歩いてみてくださいね。
M子