ザコパネはポーランドとスロバキアの国境近くにあるカントリーサイド。
冬には雪がつもりスキーリゾートになり、夏は避暑地として多くの人々で年中賑わっています。
ザコパネへは電車でもアクセスが可能ですがクラクフから車で2時間ほどでいけます。
雪国だからだと思いますが、街全体が日本の岐阜県高山にすごい雰囲気が似ていました!屋根の形が似てるのかな?
ワルシャワやクラクフとは全く違う雰囲気がありました!
そんなポーランドの岐阜県ザコパネをざっくりご紹介します~!
博物館Museum of Zakopane Style at Villa Koliba
ザコパネは建築様式や暮らし自体がとてもユニーク。
こちらは古いお屋敷をそのまま博物館にしてザコパネの生活様式を垣間見ることが出来ます!
なんとなくですが「学校の怪談」などホラーものの舞台になりそうな木造の旧校舎にデザインや雰囲気が似ているような?
石造りの建築がおおいヨーロッパでここまで木造建築なのは初めて見たかもです。
室内は素朴なポーランドの暮らしがみれます。
椅子のデザインや棚などのパターンなどとても可愛いです!シルバニアファミリーみたいです。
窓は基本的に二重窓で冬の寒さに耐えれるように作られています。
冬は寒いかもですが木調のせいかとても暖かい雰囲気があります。
部屋に突如として現れる左にあるこのでかいもの…
日本人としては見慣れていないのでかなりギョッとしますがこれはポーランド式ストーブPiec kaflowy。部屋を温めてくれます。
デザイン自体は部屋に溶け込んでいるものの…
天井まで届きそうな重圧な感じ、気になります。
茶色はまだ部屋に溶け込んでいましたが違う部屋ではなぜか緑でかなり異様な空気でした!
ポーランド人は「わー懐かしいー!昔おばあちゃんちにあった!」と大興奮、見慣れてないせいか私はこのデザインちょっと怖かったです。
ロシアのサモワール的なものも。
インストラクションがなくて何なのかはわかりませんが、基本的に寒い冬を乗り越えるための道具っぽいものが至る所に見受けられました。
至る所の装飾が美しいです。
キラキラはしていませんが、木と曲線の組み合わせでとても柔らかい雰囲気があります。
アトリエのような空間が!広いお屋敷なので小さい部屋が所どころにあって、昔住んでいた人たちがどんな暮らしをしていたか想像が広がります。
廊下にはテーブルと椅子が置いてある空間が。
部屋やリビング以外にもこういうゆっくりできる空間があるとはなんとも贅沢です。
Museum of Zakopane Style at Villa Koliba
Kościeliska 18, 34-500 Zakopane, Poland
地元レストランRestauracja U Wnuka演奏会とザコパネ民謡
地元レストランでザコパネの伝統民謡演奏会があると聞きつけディナーに行ってきました。
店内は木目調で、古いザコパネの文化を垣間見れます!
ビールにラズベリーシロップをいれるのがポピュラーなポーランド。
これによりかなり甘く飲みやすいビールになります!
グリューワイン(ホットワイン)ならぬホットビールもあります!
こちらは暖かいせいか酔いが回るのがかなり早い!けど飲みやすくてドンドン飲める危ないお酒。
そしてお酒好きにはたまらない、ザコパネは年中グリューワインが飲めます!
ここのレストランのグリューワインは風味が濃厚でめちゃくちゃ美味しかったです!
このぽってりした形はポーランド食器で有名なボレスワヴィエツに似ていますが、このシンプルな素焼のようなデザインはザコパネオリジナル。
お酒を楽しんでいたら演奏者さんたちがぞろぞろ入ってきました。
とっても陽気で楽しい感じの民謡!この大自然あふれるザコパネの豊かな空気を感じますよ~。
酔っ払ったポーランド人カップルが踊りだし、左のドイツ人団体観光客が手拍子をして、とってもいい雰囲気!
というわけでどんな意味の歌詞なんだろう?と思って、一緒に行ったポーランド人に聞くと「要約すると憎きドイツ人を皆殺しにしろって感じの歌詞」って言われて凍りつきました!
ポーランドの歴史を考えると仕方がないけどドイツ人観光客のまえでいいのかな?ちょっと過激じゃございません?と心配になりました!
しかし一緒にいったイギリス人が「でもここにイギリスが入ると、全標的はイギリスに向かうんだよな~」といってポーランド人が「そうそう、イギリスは別次元でダメ、いつも災いを作り利益だけとって逃げる」と笑っててヨーロッパ史の闇の深さを垣間見ました…。
それでもポーランド人とイギリス人とあんまり関係ないけど日本人が同じテーブルでご飯やお酒をいただけ、ドイツ人もポーランドで楽しく過ごせる時代がきてよかったです!
ご飯はポーランド人にお任せしたので料理名がわからないのですが…。
なんとザコパネではポーランドの代表的な料理ピエロギがポピュラーではなく、このレストランにはありませんでした!
山岳地帯なのでやはりお肉を中心に食べるらしく、クラクフではあまり見ないソーセージなどのメニューが多かったです。
ザコパネの名産オシチペックチーズ。
炙りチーズはどこでもみかけましたがめちゃくちゃ美味しい&お酒に最高にあいます!
Restauracja U Wnuka
Kościeliska 8, 34-500 Zakopane, Poland
※演奏会は定期的にやっているようですが、日時についてはレストランに直接お問い合わせ下さい。
ザコパネはリゾート地なので宿泊施設はあるのですが、やはり数はそこまで多くないので早めに予約することをオススメします。はトラディショナルなザコパネ様式+ファミリーや大人数で行っても泊まれる大部屋が魅力的。
道路に面しているのにとても静かで夜は川の流れる音を聞きながら寝ることが出来ました。メディテーション効果半端ない。
屋根裏部屋っぽい雰囲気が可愛い!
ポーランド人曰く、昔は家族で住んでいたけど子供が独立して宿泊施設にしたのではないかとのこと。
一階には共同キッチンもあります!
長期滞在する場合は食材をかってここで料理したり、選択することも可能です!
庭にはバーベキュー設備?や外でお茶が出来るスペースなどもありました。
朝食はお隣のカフェで特別価格で頂けます。
ザコパネは刺繍工芸が有名なせいかテーブルクロスも可愛いです。
ナプキンのはボレスワヴィエツかな?この形のナプキンケース、ポーランドではかなりポピュラーなのですがナプキンが取り出しにくくよくバラバラにしてしまいます…
何かちゃんとした使用方法がもしかしたらあるのかな~
ハムと野菜と卵料理もしくはソーセージがでるのですがこれが美味しい!
朝食を普段は食べないのですがたくさん食べれました。健康的。
旧木造教会
ザコパネで1番古い教会は木造!
教会といえば石造りに天使や神などの彫刻がのっているイメージが強いですが、こちらは木造で十字架がのっていないと山小屋のような可愛いデザインです。
教会前でポーランド人のおじいさんにいきなりポーランド語で話しかけられたのですが、同行者のポーランド人いわく「雨がもうすぐ降るから気をつけなさい」とのこと。
都市部の人よりやはり人がフレンドリーなような気が!
色々な国に行きましたがポーランドは本当に敬虔な信者が多い印象です。
若者は少ないものの多くの人が祈りを捧げています。
懺悔室では頭を垂れながら座り込んでいる女性がいて、「あの人一体なにやらかしたんだろ!」と非常に気になりました。
私も懺悔すべきことは沢山ある気がしますが大体のことをすぐ忘れるので、神と向き合いながら生きているポーランド人の姿はとても真剣に生きてる感じがしました!
教会の近くには墓地があります。
こういうところ前にも来たわ……ファイナルファンタジーかなんかで……と海外の墓地にくるとすぐゲームの世界と混合してしまうのですが、墓地のデザインが凝ってて見てて面白かったです。
墓地においてあるランプが可愛い欲しい欲しい!と言ってたのですが、こちらは墓地用のランプなので普段使いはNGだそうです。
人がガヤガヤいるとおもったら墓地の修復をしているとのこと。
木だから痛むよね~…と見てたら
チェーンソーで派手に切断していました。意外に大胆!
教会の厳かな空気と、可愛い死者のランプと、チェーンソーの組み合わせがとても不思議でした~。
Old Church & Cemetery
ul Kościeliska Zakopane, Poland
レストランCzarny Staw Restauracjaザコパネのメイン通りKrupowki Street(クルプフキ通り)にあるレストランCzarny Staw Restauracjaへ!
店内はザ・ザコパネデザインです。
羊やヤギのミルクから作られるオシチペックチーズ、塩辛さが強いのですがこれにジャムをつけて食べると本当に美味しくパクパク食べれます。
今回のザコパネ旅行中はずっとチーズを食べていた気が…。
そしてポーランド名物ピエロギがあったので迷いなく注文。
こちらはブルーベリージャムのピエロギ。デザート感覚で食べるそうです。
私は甘いものが苦手なので食べませんでしたが相当美味しいらしいです。
鳥のカラアゲのようなもの。ここのレストランは量が半端なくて1人1皿ではなくシェアをオススメいたします…。
ポーランド名物ポテトのパンケーキプラツキも大きい!
こちらはお肉をお肉でまく山岳特有の料理だそうです。
ハードな仕事や寒い冬をこすため山岳地帯ザコパネの食生活は他のポーランドの地方とまた別物だそうです。
Czarny Staw Restauracja
ul. Krupowki 2, Zakopane 34-500, Poland
マーケットはおみやげの宝庫!
木工細工とチーズが名産物のザコパネのマーケットはおみやげにピッタリなものが沢山売っています~!
レストランで美味しかったチーズもこんな感じで売っています。
観光客も多く買いに来ていましたが地元の人も多かったです。
▲冬でもあったかグッズ!フェルト工芸はザコパネの特産。
ザコパネは観光地ですが、完全に観光地化されているわけではなく地元の人の暮らしがところどころに見え隠れしてたのが面白かったです。
そんなわけでポーランドのカントリーサイド、是非訪れてみて下さい~!
歴史と自然あふれるポーランドへの旅行もH.I.S.におまかせ!
ミオ